特集!この1本

----------- こだわりのCustoms guitar を徹底解剖! Vol.1------------

「ギターは値段じゃねぇ！」ＶＳ「やっぱり値段・・・」

Tokai Love Rock LS-200

VS
Fender Stratocaster62’
Customs Model

今管理人の手元に2本のギターがあります。
エレクトリックギターの代表
「ストラトキャスター」と「レスポール」。
「Fender」と「Gibson」。
ギター少年だった数十年前からの憧れ。
でも今手元にある2本は
「Fender」でも「Gibson」
でもありません。
どちらも「メイド(萌え～）・イン・JAPAN」。
そしてギター暦30年の管理人を心底驚かせた2本です。
皆さん、ギターは好きですかっ？！
私は大好きです。

TOKAI LS-200　Love Rock MODEL

東海楽器　LS-200　Love Rock MODEL (80年代初期）
オーナー：和 尚

マホガニーボディー／キルトメイプルトップ
マホガニー１Ｐネック／ローズ指板
ＰＵはダンカン５９(どうやらプロトタイプらしい）×２

今から19年前の1988年当時、私がお世話になっていた東京の某
楽器店で購入。

当時その楽器店の店長だったＨ氏によれば、このレスポールは
、70年代に「学生街の喫茶店」という曲で一世を風靡したガロ(GARO)
の故日高富明(Tommy)氏(1950-1986)
の持ち物だったとのこと。

日高氏が、ギブソンのオールドレスポールプレーヤーだったこ
とは有名な話だが、
東海楽器の他、各楽器メーカーのアドバイザーとして活躍され
ていたことはあまり知られていない。

ガロが一世を風靡していた70年代当時、日本にはまだ、レスポ
ールの現物がほとんど無く、各楽器メーカーは少ない情報とア
ーティストの写真などから型を起こしてオールドレスポールモ
デルを製造していた時代があった。
そこで、東海楽器が日高氏が直接アメリカで入手してきた愛機
の1959年製レスポールスタンダード借りて実測から図面を起こ
し、当時最先端の３Ｄルーターを使ってやっと完成させたのが
、日本初のオールドレスポール完全コピーモデル、
TokaiのLesPaulREBONモデルだといわれている。

このLS-200は、そんな日高氏に東海楽器から提供された中の１
本だったらしい。REBONEの後継機として80年から発売された
LoveRockMODELだが、さすがに日高氏に提供されたギターだけ
あってフレイムメイプルトップがほとんどだったLS-200
には珍しく、綺麗なキルトメイプルトップが奢られ、造りは同
機種の中でも最高の部類に入るだろう。

日高氏と親しい友人だったＨ氏が、晩年の日高氏に売却を頼ま
れたものらしいが、
私が非売品だったこのギターをいつも気にして眺めていたこと
を知っていたＨ氏が、「お坊さんの資格を持っているキミがコ
イツを欲しがるのも何かの縁だから、キミになら売ってもいい
よ。彼(日高氏)の供養をよろしく頼む」と譲ってくれたものだ
。おかげで1ヶ月分のバイト代に羽が生えて飛んでいってしま
ったが、とても嬉しかったことを覚えている。

その年の秋に、千葉のお寺の彼岸法要にこのギターを持って行
き私を含め十数人の僧侶で供養した時のことを今でも鮮明に覚
えている。

手放せない１本である

VS
Fender Stratocaster62 Customs Model

Fender Stratocaster62 Customs Model
オーナー：Hender藤田氏

ローズ(62MODEL)・・・・・・・・・・・・・・
FENDER・ STRATOCASTER-ST62のコピーモデル！
石橋楽器のオリジナルブランド
「MAVIS」のSTRATO・MODEL
製造年は不明(古いと思います)
仕様は「3シングルPU、5ポジションセレクター、
2トーン、1ボリューム」
を部品取り用に「オークション」で購入。
(ジャンク品)現物が手元に届いたと時に、
「再生」に決める！
ボディーは、そのまま(結構いい材料、多分バスウッドの2P)
使用し、ピックアップ、ジャックプレート、
ブリッジ、ジョイントプレートを
「グレードアップ!」ピックアップは、
ジャンクパーツで「FENDER?&不明×2」
ブリッジ他は「ゴトー製ゴールドパーツ？」
に交換しています。
ピックアップは不明品はコイルの巻数を増やして
(高出力化)しました。
かなり鳴ります。が、ブリッジサドルが、
かなり劣化したので、スチールブロックの
クロームに変更しました。
改造費(ギター本体も含めて)
10,000円掛かってません。・・・・・・・・
(ギター3600円
ブリッジ2000円
ジャックプレート950円
ジョイントプレート1500円
ピックアップ1000円ぐらいでした！)
TOTAL・9050円かな？
ギターは、「値段しゃねぇ！見た目と音じゃぁー！」

リッケン鷲田コメント

ストラトキャスターとレスポールを持った事がある人なら、誰でもわかると思いますが、一般的にストラト⇒ 軽い、レスポール⇒重いという認識のはずです。実際ほとんどがそうなのですが、私が初めてこの2本を持った時まずその「重量」の違和感に驚きました。この2本ほとんど同じ重さなんです。
そしてそれはそれぞれの「音」の特性に如実に表れています。「ローズ」はHenderさんがこの「ジャンク」品を手に入れた時から、「太い」音がでるはず！という確信のもとに部品を寄せ集めて組み立てたものです。バラバラ
に集めた部品同士の相性がよほど良かったのか、初めて「試し弾き」をした時「これはFender U.S.Aの上位機種と変わらない！」と思うような「張り」と「厚み」のある音がしたのです。これだからカスタマイズは面白いのですよね。
1万円以下でも「運」とアイデア次第で、びっくりするようなギターを手にする事が可能なんです。
一方「Love Rock」は和尚さんのところへ遊びに行かせて頂いた時、「ちょっと見せたいギターがある」と物置の奥から持ってこられたのですが、ハードケースを開けた瞬間「うわっ！すっげー！！！」と40過ぎのおっさんにしては「もっと
気の利いた表現はないんかい！」と叱られそうなほど、唯唖然と眺めてしまいましたね～。画像でお解かりのとおり「トラ目」です。「激トラ」でしょう。もう何年も弾いていないし、よかったら弾いてくれという和尚さんのお話を聞いた時、即ＯＫしました。コメントにあるような経緯で入手したギターなのでという事でしたが「ギターは弾いてあげてこそ供養です！」などと、和尚さんに対し非常に失礼な事を口走りながら、家に持って帰らせて頂きました。
弦を新品に張替えた「Love Rock」は想像以上のものでした。
どんな音って？すっげー！！！音です。

以上ＶＳ企画となってますが、判定など出来ませんよ。
どちらのギターもギターを愛する人達がたくさん関わって、巡りめぐって今CUSTOMSの中にあります。
値段は高くても、安くても純粋に「欲しい」気持ちにかけるお金の「価値」は同じなんじゃないかな？
と管理人は考えています。
皆さんはどうですか？ご意見ご感想等ありましたらＢＢＳのほうへ書込みお願いしますね！それでは！

管理人：リッケン鷲田

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